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叶 匠壽庵
おおみたから

私たちは創業以来、素(そ)は人である。
と考えてきました。
一番大事なものは、叶 匠壽庵の素である人。
様々なご縁をどう生かすのかも人であり、 その為に茶道があり茶事があり、支える農があり、歴史があります。 「素晴らしい日本の文化・感性に育まれた美意識を大切にしたい。」
そんな暮らしをここ寿長生の郷(すないのさと)に求めました。

叶 匠壽庵人は、おおみたから(百姓)、
そんな人の集団です。

おおみたから(百姓)とは

日本古来の美称で、あらゆる生業に携わる人々を国の宝と讃え、「おおみたから(百姓)」と呼ばれたそうです。これがまさに里山暮らしをしている私たちの姿そのもの。茶道、花に携わる者。農を営み、炭を焼く者、陶をつくる者。様々な業態に携わることのすべてが菓子づくりにつながっていると考えます。

叶 匠壽庵が生きつづける場として、1985年に造営した寿長生の郷。
6万3千坪を有する自然に抱かれた里山に、農工ひとつの、お菓子作りをめざす 叶 匠壽庵のカタチが生まれてきた。

  • 山を守る
  • 収穫を喜ぶ
  • 一期一会

自然と向き合い、恵みに感謝しながら、それぞれの仕事を担い、集い、ものづくりの現場は誠意と活気にあふれ、おいしいお菓子を届けたいと願う一人ひとりの思いが躍動する。

叶 匠壽庵人は耕し人。
鋤、鍬をもって耕し、豊かにし続けるはたらきを精神とし、困難なものごとへの、更なる挑戦を生命とする人の集団である。 そのことは、新しい開発とその生産、販売、すべてに創造的「はたらき」を要求され期待されていることに他ならない。
一人一人が学び・考え・動いて、自らの力を活かし、すべての部門が関鎖されて歩んでいく。
人やもののいのちを大切にし、その持つ力を最大に発揮させ、生かしていく能力を拓くことを「自ら」と「企業」の使命とする。
耕す世界は常に用意されている。

二代目 芝田清邦
(在職期間1982ー2012)

元々は素人やった、と叶 匠壽庵顧問の岩岡和男、山川正は語る。
創業者芝田清次からは感性を磨くようにと生け花や茶道を薦められ、お菓子作り以上に、ヒトづくりそのものが重要だと教えられた。
つくり手の品格はそのままお菓子の品格となり、強いてはお店や会社の品格にもなる。
素材の加工行程では、はじめから最後まで同じ人間が携わることで、味に責任が問われ、 また最上の品を素材とすることでものづくりへの覚悟が生まれてくる。
創業してまもなく、卸しからお店へ一転。
受身的な意識がおもてなしの意識へと変わり、以後大津から滋賀へ、滋賀から世界へとひろがる。

MOVIE

おおみたから おいしいあんこ編